ごルフは紳士のスポーツと呼ばれ、技術だけでなくマナーや振る舞いも重要視されます。
上級者と呼ばれる人々は、単にスコアが良いだけでなく、コース内外での立ち振る舞いも洗練されています。
今回は、そんな上級者の行動や気遣いについて、具体的な例を交えながら紹介していきましょう。

プレー前の心構え

時間厳守と適切な服装

上級者は、プレー開始の30分から1時間前には集合します。これは、余裕を持って準備し、他のプレーヤーを待たせないためです。また、ドレスコードにも細心の注意を払い、シャツの裾を入れ、帽子を着用するなど、見た目の清潔さにも気を配ります。

ティーショットでの振る舞い

ティーアップの作法

上級者は、ティーアップの仕方にも気を配ります。
ティーの上にボールをのせて持った状態で、一緒に地面に指すのが理想的ですしカッコいいです。
ティーだけを先に指して、その後ボールをのせるのはダサく見えますので避けましょう。

静かな環境づくり

ティーショット時は、他のプレーヤーの集中を妨げないよう、おしゃべりを控え、動き回らないようにします。
また、打者の視界に入る位置に立たないよう注意を払います。

プレー中の気遣い

安全性の確保

上級者は常に安全を最優先します。
危険な場面では躊躇なく「ファー！」と叫び、他のプレーヤーに注意を促します。
また、打った方向に手を挙げて危険を知らせるなど、視覚的な合図も忘れません。

プレーファストの心がけ

ゴルフ場では、自分たちの前後でほかのゴルファーがプレーしています。
上級者は、次に使うクラブを2〜3本用意して持っていく、素振りは1回までにする、カートに移動するときは小走りで乗り込むなど、プレーファストを心がけます。

コース管理への配慮

バンカーとグリーンの整備

上級者は、バンカーショット後にはレーキ(トンボ)でしっかりとならします。
また、グリーン上では走らず早歩きし、ディボット跡にはグリーンフォークで修復、ピッチマークも丁寧に直します。
これらの行動は、次のプレーヤーへの配慮であり、コース全体の品質を保つ重要な役割を果たします。

同伴者への気遣い

ビギナーへのサポート

上級者は、経験の浅いプレーヤーと同伴する際、スマートにサポートします。
例えば、ビギナーが打ったボールの行方をしっかりと見ておき、飛んだ場所を教えてあげるなどの気遣いをします。

ポジティブな声かけ

ストイックすぎる振る舞いは避け、ミスショットに対してもネガティブな発言は控えます。
代わりに「進んでるから大丈夫！」「ナイスショット！」などポジティブな声がけを心がけます。

エチケットリーダーとしての役割

セルフプレーでは、上級者がエチケットリーダーとして率先して行動することが望ましいです。
エチケットリーダーの役割は、プレーを安全かつ迅速に進められるよう、自分を含む同伴プレーヤーのプレーぶりに気を配ることです。

具体的には、以下のような行動が求められます。

1. 前の組との距離を適切に保つ
2. 隣接ホールへのボールの飛び込みに注意を払う
3. 同伴者のボールの行方を確認し、捜索時間の短縮に努める
4. クラブの受け渡しやバンカーならしなどの作業を助け合う
5. フェアウェイのディボット跡の目土やグリーン上のボールマークの修復を率先して行う

最後に

上級者の振る舞いは、単にゴルフのスキルだけでなく、他のプレーヤーへの配慮や、コース全体への気遣いにも表れます。
これらの行動は、ゴルフを真に楽しむための基本であり、プレーヤー全員がより快適にラウンドを楽しむことができる環境づくりに貢献します。
ゴルフは生涯スポーツです。
技術の向上と同時に、マナーや振る舞いも磨いていくことで、より深い喜びと充実感を得ることができるでしょう。
上級者の姿勢を学び、実践することで、あなたのゴルフライフがさらに豊かになることを願っています。